■競馬の買戻し
競馬はギャンブルであると同時に、スポーツとしての一面も持っています。スポーツは筋書きの無いドラマであると言いますが、例えば野球やサッカーやその他の競技スポーツと同じように、ときには予想しない出来事が起こることもあります。こうした予想しない出来事が起こった場合、ケースによっては馬券を買った金額が払い戻されることもあります。例えば馬券を1万円分買ったとすると、その1万円が何事も無かったかのようにそっくり投票者の手元に返されるということです。競馬を含めた公営ギャンブルの世界ではこれを返還(買戻し)と言いますが、この買戻しは以下のような状況で起こります。
①競技が施行されなかった場合
何らかの理由でレースが中止になってしまう場合です。
②競技が施行されたが、勝者が出なかった場合
レースは実行されたが、これも何らかの理由で勝敗がつかなかった、勝者が誕生しなかったと言う場合です。
③競技が不成立となった場合
何らかの理由でレースが成立しなかった、レースそのものが無効になってしまった等のケースです。
④競技において特定の競技対象が出走しなかった場合
競馬でも時々あるのですが、投票した馬がレース直前になってレースへの出走を取りやめてしまった場合です。こうしたケースでは馬券の買戻しとなります。
⑤フライング、出遅れによって、正常なスタートができなかった競技対象がいた場合
これは競艇のケースです。あくまでスタートから公平にレースを行うということです。
⑥特定の競技対象が出走しなかったことによって、特定の枠を構成する競技対象が存在しなくなってしまった場合
これは競馬及び競輪のケースです。競馬の場合、枠番制が適用されており、競走馬には馬版以外に枠番が指定されており、レースによって1頭、2頭或いは3頭が1つの枠に指定されています。これは④のケースと似ているのですが、レースに出走する予定の競走馬が出走を取りやめてしまったことで、1つの枠に該当する競走馬がいなくなってしまうケースと考えてよいでしょう。
返還つまり馬券の買戻しとなる場合、現在では馬券の払い戻しのケースと同様、当該レースの確定後から払い戻し窓口で買い戻し手続きが可能となります。買戻しの対象となる馬券を持っていけばすぐに買戻しができます。ですが馬券が的中しているわけではないので、馬券の払い戻しとは根本的に異なっています。ちなみに馬券の買戻しと呼ばれるのは、施行者つまり競馬の主催者が発売した馬券を、同額の金額で引き取る、といったことから来ています。
競馬はスポーツであるため、予期せぬアクシデントなどによってレースが取り消されたり、出走予定馬が出走を取り消したりすることがあります。ですがこれらのアクシデントも競馬の一部と考えて楽しむことも必要です。何といっても馬は生き物ですから、これこそが競馬を競馬たらしめているのかも知れません。